選手の評価

選手の所謂運動的な能力だったり、競技力だったりを我々コーチは見極めることも大事ですが、それ以外の要素(マインド的なもの)を正しく評価することすることは、とても大事です。

愛読書の【コーチとは自分を知る所から始まる】にも、出でくるのですが、選手の評価について少し書きたいと思います。

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以前、1兆ドルコーチを読んで書いたnoteの記事

コーチ出来る人、コーチ出来ない人

https://note.com/takfut/n/n0538d42a7214

にも、書いたのですが、やはりコーチャブルであるか?どうか?

こういうマインドというのは、とてもチームや成長に良くも悪くも影響します。

優れたコーチであっても、やはりコーチ出来ない人であれば難しいことだってあると思うのです。

この本でも、同様なことが書いてあって、それを少しまとめます。

この本ではその評価の決定要因となる潜在能力として4つ挙げられています。

  • リレーション
  • スタビリティ
  • コーチャビィリティ
  • モチベーション

の4つです。

チェックする内容を少し詳しく説明すると(本から引用)

リレーション

ある選手が周囲の人と共に活動したり、歩調を合わせたりする能力と意欲

・その選手は一緒に居て楽しいか?

・その選手は周りの人間に敬意を持っているか?

・その選手はチームの一員であることに満足しているのか?

スタビリティ

選手の精神的な成熟度、こころの健康度を意味します。

・その選手は手のかからない選手か?

・その選手は他人のことを考えれる選手か?

・その選手は精神的な大人か?

・その選手は周りに流されないか?

・その選手は学業に真剣に取り組んでいるか?

・その選手のトレーニング習慣は健全か?

・その選手はチームに元気を与えるか?

・その選手の家庭環境は健全か?

コーチャビリティ

選手がコーチングを欲しているか?そして、受け入れるか?と言うことを意味します。

・その選手は怪我に対してうまく対処できているか?

・その選手は競争心は強いか?

・その選手は肉体的にタフか?

・その選手は精神的にタフか?

・その選手は自分に自身があるか?

・その選手は批判も受け止められるか?

モチベーション

選手が心から向上したいと思っているか?と言うことを意味しています。

・その選手は練習が好きか?

・その選手は自分のスキルを磨くことが好きか?

・その選手はプレー以外のこと、フィルムセッション、ウエイトトレーニング、栄養摂取などにも熱心か?

・その選手に自負心はあるか?

と言う風に、プレーではない部分をどう評価し、接していくか? も、大事になります。

1兆ドルコーチにもあったように、コーチャブルな関係性、選手とコーチとのより良い関係こそ、成長を引き出す鍵になりますね。良い方向に進むには選手自身のこのような前向きなマインドが必要になりますし、逆にマイナスな要素が多いグループでは、悪い方にも引っ張られてしまいます。

そして、コーチも同じで、このような前向きなマインドを選手同様にチェックしていくことが実は大事だと思っています。

自分自身はどうなのか?

選手だけでなく、自らが前向きな成長マインドの中に居るのか?

自分を見つめていきたいですね。